講評:宮野正喜先生
実際の作品は近くに飾ってあるので額装、サイズ、仕上げの仕方を見て下さい。この方はもう一点いいのがありましたがこちらを選ばせてもらいました。
春のパステル調の淡いやさしいトーンで。手前にあるのは霧島ツツジですかね。そしてちょっとぼかしてあるのかなあと。
私も京都で撮影しているのでこの方も同じような自然を探されているとおもいました。
それだけでは単純な構成になるので絵画調にテクニックを惜しまず使われてますね。
作者の狙いは春のやさしい光。和歌を読むような絵づくり、印象があったんではないでしょうか。後ろは柳ですかね。春の要素に沢山ふれながら、色あいを。そして手前に白があるんです。このように三段階で色の調子をトーンで合わせていい構図だったと思います。
作者はどういうことでこういう形に変えられたのか。ストレートに撮らずにこのようなトーンで撮られたのか?作者の意図を聞きたいなあと思います。
本人:講評当日は会場におりました。講評行けずにすみませんでした。会場でやるときいていたのですが、始まらず、場所がわからなかったのです。後輩から録音していただいたのを頂きました。雨が降る春の新緑、新芽を画面の中に置いていく為、多重露出で印象的な場所を2箇所きめて切り取り重ねました。特にぼかしたわけではなくそんな天気だったので緩い印象の絵に仕上がりました。ありがとうございました。