雨後の蓮を、浮葉と水滴の輝きで表現された見事なカメラ・アイです。縦位置で深行きに配慮し、浮葉を構成的に扱った点が高く評価されます(木村尚達先生)
本人コメント:守山市美術展覧会を見にいったら、恐れ多くも木村尚達先生の横にかざってもらってました。まだまだ先生の域には達しません。この日は早めに出ましたが、すでに写真を撮影されている方もおられて、でも天気が超イマイチ。時刻は4時半過ぎです。暗ーい写真を数枚撮りましたがその中からの1枚。よりによって三脚もつかわず風景スナップスタイル。雨の後だったか?例年にはないハスが浮葉となって水面に漂う姿が印象的でシャッターを切りました。琵琶湖の烏丸半島の中に、ハスによって仕切られた、北湖と南湖の水域があって、その南湖の中にハスの葉のびわこがあるという3段構成だったのですが、気が付いてもらえたでしょうか?もう少し上部を焼きこんでも良かったかな?2012年っぽい烏丸蓮池の1枚です。(本人)
ちょっと彩度高めと感じましたが、パンチがありましたね。タイトルも面白かったです。(M先輩より)
実にうまいですね。風景を縦位置でもっていくというはなかなか難しいと思いますけど、蓮池の中からこれは船で撮っているのでしょうか?(いいえ、風車の下の陸からです。)この葉っぱの構成が実にうまいですね。そして仕上げも少し明るくもってきてますよね。手を入れている部分が実にうまく効いていると思います。この仕上げ、この水のトーンとグリーンの明るさが非常にいいと思います。雨のあとの水滴を使いながら、撮影した場所説明もきっちりとありますし、観光ということではなく、実にうまい作品づくりだと思います。(真ん中上あたりを指して)このあたりの明るさもさほど気にならないと思います。すこし(上のほうを)トーン落としているとおもいますけど、実にうまく画面処理されているとおもいました。仕上げも的確だったと思います。これだけいい配置を縦位置でうまく使われているなあと先生も仰ってました。よかったと思います。すごいカメラ・アイですね。(講評会にて、澤野二郎先生)