« 琵琶湖沸き立つ | メイン | しののめ »

静寂

seijyaku500.jpg

第50回守山市美術展覧会
結果:入選
講評:小林賢司先生
これが入賞しなかったのには理由があるんです。この木は非常に印象的ですよね。いいなあと思うでしょ。この雲の面積が大きくて物を言ってない。寒さとか厳しさとかがないんです。こういう厳しいところで美しいものがあるという予感めいたもの。押しつぶされそうな独特の冬雲がこの上の部分に欲しいんです。冬雲ですよね。この辺まではほしいんです。焼きこんで、2絞りぐらいでもたりないです。やわらかいです。インパクトが少ない。もっといじめてください。風景は見たものをそのままもってかえらなくてもいいんです。自分の心に一旦入れて、もう発信したほうがいいと思います。肉眼から心眼に変えてください。その辺も技です。惜しいなあと思います。プリント技です。もしくは木にハイライトいれたらもっと表情豊かになったかもしれませんね。ここに薄日でもさしたような光を入れたらそれが写真の魅力ですよ。まあ女性のお化粧と一緒です。(小林賢司先生)
本人コメント:これは寒さとか厳しさを表現したかったわけではなく、吹雪の合間におとずれた一瞬の静寂を表現したつもりでした。だからタイトルは静寂ってつけたのに(笑)。美術展なので戦える写真じゃなきゃいけないのはわかってますけどそこまでしたら写真じゃなくてアートになってしまうと思ってあえてやわらかいトーンでだしてみたけど伝わらなかったです。まあ、来年もだすチャンスを頂いたのでよしとします。ありがとうございました。

About

2019年10月13日 22:13に投稿されたエントリーのページです。

ひとつ前の投稿は「琵琶湖沸き立つ」です。

次の投稿は「しののめ」です。

他にも多くのエントリーがあります。メインページアーカイブページも見てください。