« いきなり雪 | メイン | ハイエース復活なるか? »

移動倉庫がただの倉庫に(涙)

昨日の雪は結構積もったが朝から太陽も出てきて雪も溶け出した。
hiace_yuki.jpg
この1ヶ月頭を悩ませているハイエースの軽油漏れ。
よし、本日オペ(修理決行!)。

だが、この決心がハイエースを移動倉庫から単なる倉庫に変身させてしまうことになり、
気持ちが凹むことになるとは。。。。

続きは↓(長文注意)


以下はハイエースで同じ症状になっても簡単に修理できるわけじゃないので私みたいに、
・リスクが取れる人
・自信がある人
以外は読むだけにしてくださいね。

お金持ちの人は失敗したら新車納入ということでチャレンジされてもOKです。

ただ、以下が分からない人はやらないほうがいいと思います。
・ディーゼルエンジンはなぜ回る?
・軽油の特性(着火温度など)
・ソケットレンチ
・ねじをなめる
・締め付けトルク
・Oリング
・パッキン
・アルミブロック
・ネジはなぜ締まるか?

今回正直大変だったので。。。自分でやるのはあまりお勧めしません。リスクがあります。

想定リスク:自走できなくなる レッカー移動?
      エンジンが動かない レッカー移動?
      修理中に火災になる 廃車
      怪我をする 病院へ
    

今回の修理をするにあたり参考にさせていただいたサイトは以下のところ
ハイエースの燃料漏れ
感謝します。
まずはこちらを読むことをお勧めします。

そもそも、ディーラーに相談に行ったら、修理代金15万円と宣告されていました。
トヨタのディーラーでは分解整備してくれないんですね。
燃料ポンプ毎チェンジみたいです。
だから再生部品が出回ってるんですね。(それってパッキン交換してるだけでしょ)
ディーラーの店長からは失敗するの期待してるわ!って言われたけど。。。
新型ハイエースほしいですが、300万オーバーはいただけません。

さて、それではどんなのだったか記録を載せましょう。
もしかしたら数年後に再度修理しないといけないかもしれないので記録しておきます。

できるだけ写真を撮りながらすすめることにします。
自分の記憶ははっきり言って当てになりません。
できるだけ写真は撮っておきます。
hiace_smoke.jpg
これはスモークセットスクリュー付近。はっきりいってこれだとばっちくてなんだかわかりません。

では、まずはツール関係から
一応ソケットレンチは持ってましたが以前買った安いやつ。
どうやらこれでは目的のネジには到達できそうにない。
六角レンチでははずすだけのトルクもかけられず無理そう。
ということで近くのホームセンタへてくてく歩いて買いに行く。
歩いていけるところにホームセンタがあるのはありがたい。
hiace_tools.jpg
買って来ました。
ソケットレンチの伸びる取っ手と5mmの六角レンチのビット(KTC)を買いました。
この伸びる取っ手が今回大活躍でベストツールオブイヤーに推薦します。(冗談)
こんな感じで伸びます。楽しいです。
hiace_tools2.jpg
実際にはこんな感じで伸ばして使えます。
hiace_tools3.jpg

では実際にネジを緩めてばらします。

詳細はプロの諸先輩方のサイトを見ていただいたほうがいいと思いますが、素人がやるとこんなもん、ということで読んでください。

あ、一応某大学の機械工学科を出て、某電機会社でメカエンジニアをしてましたので頭ではいろいろ理解はできていましたが、実際に手を動かすのは結構大変でした。
写真をとりながら進めましたが、すべて撮れているわけではないので参考程度に。
まず
上部のパイプや、もろもろは外せるものは外します。
エンジンルームの中は意外と怪我の原因になるものが多いのでやばそうなところは事前にガムテ(今回は養生テープを使いました)でテーピングしておきます。
hiace_idleup.jpg
アイドルアップを外す。とくに注意点はありません。
アイドルアップって何?
エアコンのスイッチ入れるとエンジンの回転数がちょっと上がるでしょ。その役目を果たしているのがこのパーツ。
正直ばらす前にどんな動きをしているかみておくべきでした。(反省)
だがここが第一関門。ネジを外すのがとても大変。
それなりのトルクで締まってますし、さらに15年ぶりに外すのですから。
ここで3本のネジが緩められないならやめたほうがいいです。なめるなあと思うならやめましょう。
hiace_out.jpg
つぎはOUTと書いてあるボルトを緩めます。
これは簡単です。
写真を撮っているときは気がつかなかったのですが、これを持ち上げたときに、その下に銅のシム(ワッシャ)が入っていることがわかり、危うく落としかけました。これは注意です。
これが第二関門。
写真をみるとそのシムが写っていますね。
よくみると外したボルト側にもありました。
この2個は交換キットにも含まれているので交換しますが、落としてしまうとあとで大変なので注意しましょう。

hiace_acc_mark.jpg
次にアクセルシャフト?のリンクを外します。
一応マークしておきます。
黒い油性のマジックよりも、こんなペンキみたいな蛍光のペンが分かりやすくてよろしいかと。(タミヤのペンです)
ポイントは軸の中心と、部品と両方に。
本当なら1ノッチ(角度にすると5度ぐらい?)の精度できちっとマークすべきでしょうが、無理ですわ。
とりあえずだいたいで。
この真ん中のナットを外すのですが、くれぐれも下(周囲)のナットは緩めないことです。
再度調整する気があるならいいのですが、元の位置に組み込むなら中心だけで!
真ん中のナットを外します。
hiace_acc_spring.jpg
中心のナットを外してそっと引っ張ると外れますが、その下にはバネがあるので注意!
これを落としたら大変です。ここが第三関門。

つぎはスモークセットスクリューを外します。磨いたらきれいになりました。
hiace_smoke_mark.jpg
外す前にちゃんとマーク。
(外さなくても作業はできたかもしれませんが、外したほうがスムーズに組めるはずです。)

hiace_fuel_head.jpg
ついに目指す部品が見えてきました。燃料ポンプのヘッド。これを外せばパッキンが裏にあるはず。

OUTの配管がじゃまなので左側を外して避けます。
hiace_out_center.jpg
あれ、真ん中は何もつながってない。どこかに落としたのか見ましたがありません。そういうものと理解して次に進めます。

アクセル軸を押し込みながら外しましょう。手の力だけでは無理です。
最初に開けるときは中の構造がわからず恐る恐る開けるしかないです。
ここが第四関門。
なんとか軸を押し込んで、ヘッドが外れました。
このとき軸側にシムが入っているのでこれも落とさないように注意です。

hiace_fuel_seal.jpg
これが今回交換したかったシールです。
古い方はさすがに15年も経ってカチカチです。
桃栗3年、ゴム8年って言いますから、当然です。
この冬の寒さには勝てずここから軽油が漏れ出したようです。
このシールを外すのにも苦労しました。
しっかりと食い込んでいて。。。。

外れてしまえば、さくっと交換できます。
hiace_fuel_seal_new.jpg
これで完璧か?

さて、エンジンに残った側の燃料ポンプの内部
hiace_fuel_inside.jpg
青いです。
軽油の色がここに染み付いているのか?それともこのぐらいの色をしているのか?
はずしたシャフトはバネで引っ張っているだけでぶらぶら。
このシャフトについているOリングも交換します。
このOリング外すの大変。つるつる滑ってはずれません。
硬化しているのも手伝って爪では外すの無理です。結局シャフトに傷つけないようナイフで切りました。
入れるときはシリコンスプレーしてから入れたので以外とすんなり入りました。

折り返し地点です。
hiace_syuri.jpg
日が傾いてきました。
ちょっと休憩して。
あせらず落ち着いて組んでいきます。

一応目的の部品(パッキン、Oリング)を交換できたので蓋をします。
hiace_fuel_head2.jpg
右上のボルトのところが位置決めになっているんだけど、見えないので中の部品がきちんと入っているか心配。

あとはいままでの工程を反対向けに組んでいきます。

OUTのボルトの銅のシムも当然交換します。

難しいのはバネを戻すときです。ここが第五関門。
バネを飛ばさないように組む必要があります。

途中で、組む際に、配管のルートがわからなくなり、デジカメでばらす前に撮った写真を見ながらくみ上げます。

組み立て完了。
ボルト締め付けヘッド4本+アイドルアップ3本。締め付けトルクOK。
配管、すべて元に戻した。
リンク動作OK

ちょっと休憩してエンジンをかけてみることに。
周囲の工具をかたづけておもむろに運転席側へ。

キーを差込み、グロー数秒

ドキドキ。

おっと、ちょっと待った。

空気抜くの忘れてました。
数回ポンピングして空気抜いて、再度

キーを差込み、グロー数秒

ドキドキ。

えい!

まわった! ボーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!
最高速やんか。

エンジン停止!

はあ。  。   。。。

失敗か。

もう一回。

ボーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!

エンジン停止!

あかん。 。  。。。

時、既に16:30。 失敗だ。 何かが間違ってる。
今日再度ばらすのは無理だ。

トホホ。。。

ついに恐れていた自走できない状態になってしまった。
キーシリンダーに間違ってエンジンまわさないよう、養生テープを張って封鎖した。
いままで移動式倉庫と呼ばれていた車体が単なる2tの鉄の倉庫になってしまいました。
このままではディーラーの店長の思う壷。

幸いにも明日も休み。再度ばらそう。
そう誓って、手をきれいに洗って、元気をつけるために焼肉屋へ向かった。。。。続く。

#ちょっと飲みすぎたのは焼肉の味が濃かったからです。ハイ。

コメント (4)

しげ:

何したのかなー。
バイクで見に行こうかなー。

すぎ:

楽しみにしてくれたまえ、
本当に落ち込んだわ。
顛末は書きますよ。
ステップbyステップで。


今日はここまで。

くら:

自分でやったの
チャレンジングだね。
私はディーラー収益改善のため、最近自分で車をいじったことがありません。(^^)v

すぎ:

やっちゃいました。
一発で動くはずだったんだけど。。。
凹みました。

では続きは次の記事でお楽しみください。

コメントを投稿

About

2008年02月10日 20:29に投稿されたエントリーのページです。

ひとつ前の投稿は「いきなり雪」です。

次の投稿は「ハイエース復活なるか?」です。

他にも多くのエントリーがあります。メインページアーカイブページも見てください。