http://www3.nhk.or.jp/news/html/20120302/t10013430411000.html
京都市にある「東映」の撮影所のクルーが、滋賀県高島市の湖で、爆竹を鳴らしてコハクチョウなどを驚かせ、鳥が飛び立つシーンを撮影していたことが分かりました。
東映京都撮影所によりますと、1日午前5時半ごろ、滋賀県高島市の松ノ木内湖に、年内に公開する映画の撮影クルー8人が水鳥の群れが飛び立つシーンの撮影に訪れました。
湖にはコハクチョウやカモなどがいましたが、1時間ほど待っても飛び立たなかったため、撮影クルーが、爆竹を2度鳴らし、驚いて鳥が飛び立つシーンを撮影したということです。
その後、現場付近にいた高島市新旭水鳥観察センターの職員が気づいて抗議し、撮影クルーは謝罪したということです。
現場の松ノ木内湖は、コハクチョウなどの渡り鳥の越冬地として知られ、2日朝に水鳥観察センターが現場付近を観察したところ、1日朝は180羽ほどいたコハクチョウが、2日朝は30羽ほどしかおらず、水鳥観察センターは「警戒して寄りつかなくなったのではないか」と話しています。
東映京都撮影所の竹村寧人制作部次長は「幻想的な映像を何とか撮ろうと爆竹を使ってしまったようだ。配慮のない行動で迷惑をかけてしまい申し訳ない。再発の防止を徹底したい」とコメントしています。